今話題のセサミンは、その名の通りゴマの成分。なんとなく体に良いイメージですが、実はこのセサミンは健康効果はもちろん、体臭や口臭の改善効果も期待できるんです。今回は体にうれしい「セサミン」についてです。
セサミンと肝臓の関係
セサミンの健康効果は何といっても「肝臓の働きを助けてくれる」ということ。
セサミンの様々な効果のお話しの前に、非常に重要な臓器である「肝臓」の働きに触れておかなくてはいけません。
肝臓の働き
沈黙の臓器と言われる肝臓(liver)は。胃の横あたりに位置し、大人では1㎏以上ある大きな臓器で、血管を通して全身とつながっています。
●肝臓の主な働き
1. 代謝 : 食べたものなどをエネルギーにする
2. 解毒 : 老廃物などの有害な物質を分解する
3. 胆汁をつくる : 主に脂肪の消化吸収を助ける「胆汁」をつくる
肝臓が悪いとどうなるの?
肝臓の機能が低下すると、これら「代謝」「解毒」「胆汁をつくる」などの働きに支障がでます。それぞれの働きを簡単に書きました。
代謝:代謝にも種類があります。生命を維持するための基礎代謝(何もしていなくても体温や呼吸、内臓の動きなどを維持する必要があるため基礎代謝は大切)、活動するための代謝(基礎代謝に加えて歩いたり考えたり活動するための代謝も大切)、食べたものの代謝(食べたものをエネルギーに変える代謝)など、代謝がどれほど大切かが理解できます。
解毒:解毒というのは、体にとって有害な物質を尿「など」にして排泄することですが、この解毒がうまくいかないと体に悪いものがたまりっぱなしになります。解毒しきれなかったものがアレルギーの原因になることも。
胆汁を作る:主に脂肪などの消化吸収を助けてくれる胆汁を作る
いかがでしょうか。肝臓がとても大切な臓器であることがわかります。
セサミンの効果
ゴマの成分セサミンは、この大切な肝臓をケアしてくれる物質!
でも、なぜセサミンが肝臓をケアできるのでしょうか。
【セサミンとは】
ゴマにはゴマリグナンという抗酸化物質が含まれています。
(抗酸化物質とは、体を酸化させたり老化させたりする活性酸素に対抗する物質で、アンチエイジング効果として名が知られています)
ゴマグリナンには、リグナンという成分が入っており、そのリグナンには主に「セサミン」、セサモリン、セミノールという種類があります。
そしてこの3種類の中で一番多く含まれるのがセサミンなんですね。とは言ってもゴマの中のわずか1%にも満たない大変貴重な成分。
そしてここからが重要!
セサミンは、数ある抗酸化物質の中でも特別で、なんと肝臓まで直接届いて働くんです!
肝臓まで届く抗酸化物質は大変少なく、セサミンはその少ない抗酸化物質の一つです。
セサミンはその性質上胃腸では分解されず、肝臓へつながる静脈まで届いて肝臓に作用して肝臓で活性酸素と戦い、肝臓の機能である代謝、解毒などの作用も高めてくれます。肌荒れなどは内臓が弱っているサインとも言われますが、体内の毒素をデトックスできれば美肌にもつながります。
また善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らしガンの原因のひとつともいわれる過酸化脂質をその抗酸化作用で防いでくれるんです!(体内の不飽和脂質が酸化することで過酸化脂質が発生)
さて、ここで1つ、セサミンの面白い効果についてです。
初めにも書きましたが、セサミンはなんと「体臭口臭のケア」の強い味方なんです。
セサミンで体臭口臭予防?
体を酸化から守ってくれて美容にも良いと言われるゴマの成分セサミンが、体臭口臭を撃退する手助けまでもしてくれるとしたら・・・こんなにうれしい成分はありませんね!
しかしセサミンと体臭口臭はどう関係しているのでしょうか。
答えは単純です。
毒素を分解する肝臓をケアする=臭いのもと(毒素)を分解する肝臓をケアする事
たとえば食事をしたとします。食事のたんぱく質は腸内の悪玉菌の餌になって腐敗します。この時アンモニア、インドール、スカトール、発がん物質などの有害物質を発生させてしまいます。
通常は肝臓がこれらを解毒するのですが、肝臓が弱っていていては正常に処理しきれません。
肝臓はたくさんの血管で全身とつながっていますから、血液に乗って有害物質も全身にまわることに。そして上記のような油外物質の多くが悪臭をともなった物質なんですね。
二日酔いで臭いが気になるのも毒素が分解しきれないことが原因です。これらの臭いは一部が呼気から排出されて口臭になります。
また、汗などで排出されば体臭に。
口内に原因のある臭い以外に内臓から来る臭いがありますが、肝臓から来る臭いもその1つなんですね。
そしてお分かりのように、肝臓が健康であれば臭いのもとも発生しにくくなるんですね。
もちろんセサミンというのは臭い予防専用のものではありません。セサミンを取ったからと言って口臭体臭が簡単に消えることはありません。
しかし口臭体臭をもとから消す唯一の方法が健康であるとしたら、体に良いものを取り入れる事はとても大切。そしてセサミンは臭いのモトを分解する肝臓のケアを手伝ってくれるものです。
また過酸化脂質と脂肪酸が反応して発生する体臭の原因である物質のノネナールにも、セサミンの抗酸化作用はうれしい物質ですね。加齢臭は体の酸化から起こるとも言われていますからね。
とはいえ、体には活性酸素も必要ですよね。活性酸素は適量ならば細菌やウィルスなど、体に害のあるものと戦ってくれます。多すぎると逆に自分の体を傷つけてしまう活性酸素。少なすぎると今度はウィルスなどに弱くなってしまうかもしれません。という事で、なんでもバランスが大事なんですよね。管理人は抗酸化成分を意識するとき、特にサプリメントの場合は摂りすぎないようにしています。
セサミンEXを選んだ理由
さて、セサミンのサプリメントはたくさんありますが管理人が選んだのはセサミンEX。
その理由はセサミン以外の他の成分です。
これだけセサミンの効果をお話ししたのに他の成分(笑)で申し訳ないのですが、セサミンEXにはセサミン以外に
→玄米ポリフェノールを凝縮した成分 ” オリザプラス “
→スーパービタミン ” トコトリエノール “
が含まれているんです。
オリザプラスは、玄米に含まれるポリフェノールを凝縮した成分でサントリーが開発したものですか、自律神経を整える働きがあるとのこと。
ポリフェノールということで、こちらもセサミンと同じく抗酸化物質です。
トコトリエノールはビタミンEです。ビタミンEには大きく分けてトコトリエノール類とトコフェロール類がありますがトコトリエノール類のほうがトコフェロールの何十倍ものパワーがあり、スーパーポリフェノールと呼ばれているんですね。
そしてセサミンが肝臓で働くのに対してビタミンEは細胞と血管で働くというのです。
動脈硬化に効果があると聞くビタミンE。それは血中ののコレステロールによる酸化から血管などを守ってくれるから。では動脈硬化が原因の一つである心筋梗塞や脳梗塞の予防にもなることに・・・
サントリーでは、日頃から疲労を感じている40歳以上を対象に、ゴマの抗酸化成分「セサミン」と自律神経を整える玄米ポリフェノールを凝縮した「オリザプラス」との組み合わせによる疲労感の改善試験を実施。その結果、「セサミン」だけを摂取するよりも、「セサミン」と「オリザプラス」を一緒に摂取した方が、疲労感の改善効果が高まることを実証しました。
(引用元:サントリー健康情報レポートよりhttp://health.suntory.co.jp/rouka/09/)
セサミンEX 全成分
■原材料名
米胚芽油、セサミン、ゼラチン、ビタミンE、グリセリン、トコトリエノール
(原材料名は原則多い順に記載されています)
■栄養成分:【3粒(1.11g)あたり】
セサミン/10mg、ビタミンE/55mg、トコトリエノール/2mg
熱量/7.42kcal、たんぱく質/0.35g、脂質/0.63g、炭水化物/0.03~0.15g、
ナトリウム/0~6mg、カリウム/1mg 未満、リン/1mg未満
まとめ
今日はセサミンの効果と肝臓の働き、そしてセサミンのサプリメントについてお話ししました。
セサミンは肝臓に直接届いて抗酸化作用を発揮する数少ない抗酸化物質。
そして肝臓は体を代謝、毒素を解毒分解する大事な臓器です。
肝臓のケアをする事で体内の有害物質を減らす手助けになり、万病のもとである活性酸素を減らし、美肌、さらには肝臓が原因の体臭口臭の改善まで期待できます。
そんな肝臓のケアの1つとして日本人になじみの深い植物性のゴマ由来のセサミン。
しかしセサミンはゴマの成分の1%という希少な成分で、ゴマは良く噛まないと消化に悪く、サプリメントからの摂取が効率的です。
管理人はセサミンEXを飲み始めてから、夕方になると疲れていた顔に変化が。体内の毒素を解毒分解することの重要さが分かりました。しかし自分に合った量(1日1,2粒)にしています。
体内の活性酸素は、多すぎても体を傷つけてしまうし、少なすぎても外敵に弱くなってしまうかもしれませんから、バランスを考えたい所。抗酸化の成分は基本は食事で摂り、足りていない時だけサプリメントで補充したいものです。
どんなに良い成分でも、今まで摂って来なかったものを摂る場合は少量にしている管理人です。
コメント