手荒れの原因は、乾燥やバリア機能の低下、もしくは菌だったり、はめているゴム手袋だったり、消毒のしすぎなど・・・。
この記事は手荒れの原因と治す方法、そして対策のまとめです。
新しい情報が入り次第更新します。
管理人は洗い物の際、欠かさずゴム手袋をはめていて、長年手荒れとは無縁だったのに、ある時突然手が荒れました。そういえばいつものゴム手袋が売り切れていて、別のメーカーのゴム手袋を買って使用していたのでした。・・・という流れから、手荒れの原因や今まで試してみた対策などについてまとめの記事を作りました。
手が荒れる原因
無添加ハンドソープで洗い、化粧水をつけて高級ハンドクリームを使用。水仕事の時はゴム手袋。それでも手が荒れる時があります。
ここでは、手が荒れる一般的な原因から「こんな事で?」というものまで、手が荒れる原因をまとめました。
バリア機能の低下(手湿疹)
食器洗い、洗濯、掃除、仕事で水を使う、手を酷使する、頻繁にアルコールなどの消毒液を使う、ガーデニング等により、手湿疹になってしまうことがあるようです。
原因
主に水仕事により手の皮膚の表面の脂質が減少しバリアー機能が低下することにより、洗剤等の接触性皮膚炎(かぶれ)を誘発して湿疹を昌実のが主な原因。症状
- 手指を中心に発赤・糜爛・浸潤が出現。痒みを伴うことが多い。ひどくなると亀裂が生じ痛むことがある。冬季に悪化しやすい。
- 指間糜爛症(皮膚カンジダ症の一つ)を合併していることがあるため、注意が必要である。
治療
皮膚の油を補うため、保湿剤を使用する。炎症が強い場合はステロイド軟膏も併用する。
加味逍遥散で炎症を抑えつつ四物湯で血虚を治すという漢方も奏功することがある。
生活上の注意点
- 洗剤は強い刺激のあるものをできるだけ避けるようにする。
- 水仕事の時間を短縮できる工夫をする
- 洗いすぎに気をつける。
- 水に濡れたらすぐ拭き取り、保湿剤を外用することを心がける。
(出典:ウィキペディアフリー百科事典「手湿疹」より加工して使用)
乾燥
乾燥はお肌の大敵といいますが、手肌のひび割れの原因にも。
刺激が原因
接触性皮膚炎のひとつ、一時刺激性接触皮膚炎によるもの。
接触、摩擦などに始まり、冷気、静電気など、刺激になるものが原因に。
一次刺激性接触皮膚炎 (ICD, Irritant Contact Dermatitis)
原因物質の接触によって皮膚の炎症を誘発する。原因物質の毒性の強さによって、症状の強さが決まる。アレルギーは無関係なので、誰でも起こり得る。
- 油・洗剤・石鹸など刺激の強い物質で起こる。
- おむつかぶれは、尿や便が細菌によって分解されできるアンモニアによる刺激で生じる。
(出典:ウィキペディアフリー百科事典「接触皮膚炎(接触性皮膚炎)」)
アレルギーが原因
接触性皮膚炎のひとつ、アレルギー性接触皮膚炎によるもの。
アレルギー性接触皮膚炎 (ACD, Allergic Contact Dermatitis)
原因物質に触れると、皮膚の炎症細胞が感作される。次に、またその原因物質に接触することによって、皮膚の炎症細胞が活発に働き湿疹を誘発する。原因物質の毒性の強さと症状の強さは相関しない。
- 化粧品・外用剤などの原因となる物質が皮膚に接触させることで、アレルギー反応が生じ発症することが有名である。
- 植物の原因として、サクラソウ・菊・マンゴー・銀杏が有名である。
- 鹿金属アレルギーも非常にみられる。
- ニッケルなどが溶けだすことによる歯肉の炎症など。
- アレルギーの原因物質で有名なものは、プリミン(サクラソウに含まれる)・ウルシオール(漆に含まれる)・パラフェニレンジアミン(ヘアカラーリング剤に含まれる)がある。
(出典:ウィキペディアフリー百科事典「接触皮膚炎(接触性皮膚炎)」)
放置による悪化
手荒れが冬だけの人や、冬に特にひどくなる人の場合、「春になれば良くなるから」と、特にいつもと変わらない生活で放置してしまうことが。
菌に感染している可能性
何をしても手荒れが治らない場合
水虫菌、カンジダ菌等。
専門医に相談するのが無難のようです。
ゴム手袋が原因の可能性
天然ゴム手袋などの天然ゴム製品に反応するラテックスアレルギーの場合も。この場合、果物にも気を付けたほうが良い場合もあるようですので医療機関を受診したほうがよさそうです。
ラテックスアレルギー (英:Latex allergy~中略~) は、医療用手袋などに使われている天然ゴムの成分によってアレルギー反応を起こす病態である。メロンや桃、栗などの果物に含まれる成分と交叉反応を起こすことがあり、フルーツアレルギーを合併するため、ラテックス・フルーツ症候群と呼ばれることがある。
天然ゴムの原料となるゴムの木は、そのほとんどがパラゴムノキという種類であり、東南アジア地域に集中して栽培されている。ラテックスは、成長したゴムの木の幹に傷をつけそこから得られた白い樹液であり、多くの蛋白質が含まれている。ゴム手袋など最終製品にもこの蛋白質が残留しておりアレルギー反応を起こすものと考えられる。主要アレルゲンは、Hevea brasiliensis proteins(b1~b10) まで同定されている。 また、ゴム製造における加硫促進剤として利用されるチウラム(テトラメチルチウラムジスルフィド)が、日本人では5~7%の人がアレルゲンの陽性率を示す。バナナ・クリ・キウイのアレルギーとの交叉反応も知られる。
(出典:ウィキペディアフリー百科事典「ラテックスアレルギー」)
ゴム手袋の製造過程で使用する成分などの成分に反応する場合もあれば、ゴム手袋以外にも、ビニール手袋の「フタル酸」等が原因の場合も。
また、これは管理人個人の経験で思うことですが、なぜかゴム手袋を外した後、手に洗剤の臭いが移っていた場合、手がカサカサになります。中に水が入ったわけでもなく、穴があいているでもないのに。おそらくですが、洗剤の成分が何らかの理由でゴム手袋の中に浸透しているような気がします。とにかく頻繁に新しいものに取り換えるようにしています。
手荒れを治す方法と対策(予防)
片っ端から試していますが、季節や体調、体質によっても合う合わないがあるかもしれません。
汚れや角質・老廃物等をやさしくケア
保湿の前に、手に入り込んだ菌や汚れ、余分なものを取り除いてはじめて、保湿、保護の効果が発揮できそうです。
傷口以外の部分の角質ケアにはポロポロピーリングがおすすめ。管理人は全身の角質ケアに安くて定番の商品を使っています。

水分保湿と油分保湿のバランス
手を洗ってハンドクリームを塗るという普通のケアは大切ですが、ハンドクリームの中の水分だけで足りない場合もあるかもしれません。上質な化粧水の利用は、水分保湿の目的だけでなく、例えば石鹸やハンドソープの洗浄成分など、手に残って刺激なる成分を軽くふき取る目的でも使えるかもしれません。もちろん、精製水や、浄水、アロエ水等でもいいのですが、管理人の場合は、たっぷりの量を手になじませた後に軽くふき取り、その後もう一度化粧水等で水分補給させた後に、油分による保湿を行います。
天然ヒト型セラミド+蒸発防止
ひどい手荒れの保護によく登場するのが白色ワセリンですね。ハンドクリームも手肌の表面に膜を張って保護してくれるのですが、それでは足りないくらいバリア機能が崩壊している場合もあります。ワセリンは肌の水分の蒸発を膜で覆って防いでくれますし、最近は羊の毛由来のラノリンも人気だそう。
肌のバリア機能の成分でもあるセラミドを外から補うために、セラミド系の製品を使うといいかもしれません。植物性グリセリンを使っている人も。
セラミドにも種類やタイプが多いのですが、出来ればヒト型で天然が良いと聞きますね。おすすめのセラミド製品はリップクリームの記事でも紹介しています。手よりもデリケートな唇のケアをハンドケアにも応用できそう♪

水仕事にお湯を使わない
素手の場合は、水仕事にお湯を使わない。熱いお湯は肌バリア機能を破壊します。どうしてもの時はゴム手袋を。ゴム手袋にアレルギー反応してしまう場合はインナー手袋を。後で紹介しています。
手はぬるま湯で洗う
手は、熱いお湯でなく、冷たい水でもなく、ぬるいお湯で洗う。
汚れを落としやすくなり、保湿成分の浸透も良くなる。
冬は室内の加湿・外では手袋
室内の乾燥がひどい場合は加湿器などを利用する。(加湿器はカビてしまうと危険。毎回洗浄して精製水で加湿したほうが空気が汚染されなくて安全。カビを吸っていると深刻な肺炎になる危険も)(取扱説明書の通り使用)手肌の乾燥対策(静電気予防のためにも)に外では手袋をしたいところ。乾燥がひどいときは室内でも手袋をする人も。(菌が原因の荒れの場合はその限りでない)
ゴム手袋の材質に注意&おすすめのグローブ
ゴムアレルギーの場合は、合成ゴム(ニトリル)製を使うという選択もありますが、なんと製造工程で使用される薬品に反応してしまうことが。その場合はポリエチレンのゴム手袋を使ってみて下さい。ビニール手袋でフタル酸フリーのものも売っています。また、使い捨てのゴム手は粉にアレルギーが出てしまう可能性があります。
【おすすめのグローブ一例】
↓ラテックスフリーのニトリルゴム手袋。丈夫な素材。漂白剤などにも強いコーティング。中は綿素材で手肌にやさしいですが、長持ちさせるためにも中に洗える綿手袋をはめて使用したほうがよさそうです。
ゴム手袋を長時間付けていることによる蒸れも大敵。
菌の増殖を防ぐためにも、ゴム手袋内部を洗って乾燥させ、定期的に新しいものに買い換えたいです。そういう意味でも中にインナー手袋をはめるのはおすすめ!
綿素材の手袋をはめてからゴム手袋をはめる
これが一番いいかもしれません。アレルギーの原因となる手袋をはめる前に、綿素材など自分に合った素材の手袋をはめる。
直接手にアレルゲンが付かない工夫が必要です。
中の手袋は毎回洗って乾燥機へ。もちろん、洗う洗剤にも注意。また、柔軟剤の添加物も手にはあまりよろしくありませんよね。
綿の手袋をしてからゴム手袋をはめると、ゴム手が自分の手みたいにしっくりきて作業もしやすいですよね。外すのがちょっと面倒ですが、手肌のためにがんばりましょう。あと、せっかく綿の手袋をして手肌をガードするのに、お洗濯の時に洗剤のすすぎがあまくて洗剤成分が残っていたら手肌に刺激が。管理人はすすぎ回数を増やし浴室乾燥で素早く乾かすなどして雑菌が増えないようにしています。洗濯機の乾燥機にかけると縮んでしまうのですが、サイズがもともと大きいなら、わざと縮ませるのもありですね。
体質・環境・生活改善
なぜか同じ生活をしていても手が荒れる人とそうでない人がいます。花粉症などでもそうですが、体質も影響していそうなので、出来る限り環境や生活を改善したいです。
空気清浄機・エアコン・加湿器・掃除機フィルター等のこまめな掃除。布団やカーペットのダニ対策もお忘れなく。管理人はここ数年、洗濯機で丸洗いできる薄い布団の重ね使いで朝方の咳がおさまりました。手肌にもいい影響があると期待しています。基本的なことですが、バランスの良い食事、質の高い睡眠、適度な運動も大切ですよね。アレルギー体質の人には菌活はかなりおすすめ。腸内の炎症が治まると、腸壁から異物などが体内に侵入することが減ってアレルギーが改善するかも。
自分に合ったハンドクリームを使う
ハンドクリームにもいろいろありますが、誰かの手肌にぴったりでも、自分の手肌に合うとは限りません。また、どんなハンドクリームを使っても変化が無いという場合は、ワセリンやグリセリンも試してみてください。
↓大人気ラノリンのクリームもいいかも。マンデイムーンさんの製品です。当ブログの周りの人たち、肌トラブルで商品検索して最終的にマンデイムーンさんにたどり着く事多いです。
ラノリン・吸着精製/ミニヨンヌ乾燥 肌 潤う 100% 日本製 保湿 ギフト ひじ かかと かさかさ がさがさ フェイス ボディ ハンド リップ クリーム 髪 スキンケア ヘアケア しっとり
↓ウーリッチクリームはまだ使った事ないのですが、またレビューしますね。ラノリン配合。
【冬季限定】Woooorich cream-ウーリッチクリーム-(ラノリン配合)
病院を受診する
困ったときは専門家に相談し、まずは原因を特定したほうが手荒れ改善の近道になるかもしれません。中には、皮膚科に通っても全然治らなかった人が、生活改善で治ることもあるかもしれませんが、原因の特定は専門機関でないと難しそうです。
病院に行って検査しても健康体と診断されるのに体調がすぐれない人が、今まで受診したことのない科で診てもらって病気が発覚したという人も。意外なところに原因が隠れていて、それが完治した瞬間に、肌荒れが治まったり、爪が丈夫になったとか、鼻炎が治まったという話も聞きます。
ところで、鼻の奥と喉の上の間辺りにある上咽頭部というところに問題があると、体調に大きく影響するという話も聞きますね。また、腸内環境が悪いと腸壁から悪い物質が血管に入り、全身に回ってアレルギーに…という話も聞きます。病(やまい)は腸から。もっというと、病は口内から。オーラルケアも忘れずに。
まとめ
手が荒れる原因と治す方法、手荒れ防止対策についてのまとめでした。
手を酷使する方や、頻繁に消毒液を使用する方は、手肌が修復する時間もとれないと思いますが、睡眠中など、お休みの時間だけでもケアしたいですね。
日々の作業、おつかれさまです。
「こんな方法もあるよ」という情報もお待ちしています。