「高級化粧品を使ってもさっぱりだった肌が、ニベアですべすべになった」
ニベア最強説はある意味本当だと思います。ニキビができにくくなった人もいれば乾燥肌が改善した人もいるからです。
でも中には今までのスキンケアが合っていなかったからニベアで改善した人もいるかもしれません。その他の化粧品と同じように、ニベアの成分と効果も賛否両論。
ところでニベアに戻って来た人と同じくらい、ワセリンに戻って来た人もたくさんいます。
ニベアにも含まれているワセリン。
ニベアの主成分は石油由来の鉱物油。ワセリンも鉱物油。
そしてワセリン製品の最高峰「サンホワイト」で乾燥対策をしている人も増えていますね。
今鉱物油が見直されているようです。
ニベア、ドゥラメールにも含まれている「ワセリン」
あの高級化粧品ドゥ・ラ・メールとほぼ同じ成分であるという情報もあるニベア。
安くて親しみやすい青缶ニベアで高級クリームのような効果が得られると話題ですね。
しかし本当に同じような成分で、そして最強と言われるほどの効果があるのでしょうか。時が経っていろんな意見が出つくしたでしょうか?
落ち着いた感がある今、もう一度考えてみました。
ニベアとドゥラメールの違い
まずは成分の違い。
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
水、ミネラルオイル、褐藻エキス(アルゲエキス)、ワセリン、グリセリン、イソヘキサデカン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、ライム果汁、パラフィン、エタノール、硫酸Mg、オレイン酸デシル、ジステアリン酸Al、オクチルドデカノール、クエン酸、ステアリン酸Mg、パンテノール、水添野菜油、シアノコバラミン、カロチン、安息香酸Na、香料
似ていると言われていますが、違いもたくさん。
ほぼ同じと言われるほどは似ていません。成分が似ている商品は他にも数多くあるため、ニベアとドゥラメールばかりが取り上げられる理由はニベア(青缶)が国民的製品だからかもしれませんね。(ニベアはドイツの化粧品です)
ニベアの主成分は水とミネラルオイル。
ニベアとよく比べられるドゥ・ラメールの主成分も同じく水とミネラルオイルです。
ニベアは、この二つの主成分の次にワセリンが来ますが、ドゥ・ラメールは水・ミネラルオイルの次に美容効果の高い褐藻エキスが来て、その後にワセリンです。
原材料は多い順に表記されますから原材料の上の方に美容成分が来ているのでニベアとの差は歴然です。
また、高い化粧品にはそれなりに理由があり、もちろん広告料などで高くなる場合もありますが、例えば安い化粧品と全く同じ材料であっても製造工程や製造方法、施設が違えばまったく違うものが出来上がります。
ただし、化粧品というのは高級な美容成分で出来ているからといって効果があるとは限りません。浸透するか、浸透しても肌に合っているか等はもちろん、われわれ人間にはまだまだ解明できていない部分も多くあるでしょう。
安かろう悪かろうではなく、安くても適正価格の場合も多く、一概に値段で判断するのは難しいかもしれません。化粧品に限らず、材料の大量仕入れによって材料費が安くついている製品も多くあるからです。
高い化粧品を買う人の中には、効果よりもブランドイメージで買う人もたくさんいます。香りや使用感、パッケージが気に入って購入しているファンも。
一方ニベアは世界的に有名であるにも関わらず安価。適正価格でコストパフォーマンスの高い優良商品かもしれません。
ニベアで肌が良くなる人がいる理由
ニベアで肌が良くなった人の中には今までのスキンケアが合っていなかった人もいるかも?
大きなポイントは保湿。
ミネラルオイルやワセリン(同じ鉱物油だがミネラルオイルの方がサラサラしている)などの鉱物油は肌に浸透するのではなく、フタをする役割です。浸透するタイプの化粧品は浸透した後のフタが無ければ蒸発して乾燥してしまう可能性が。
しかしフタをする役割のミネラルオイルやワセリンは膜を張るので乾燥しにくいわけです。これが乾燥肌が改善する大きな理由。言い換えれば ” 乾燥が原因でないニキビ ” の場合はワセリンやミネラルオイルでは解決しないことになるのかもしれません。
また、ミネラルオイルやワセリンは精製されていて純度が高い鉱物油で、酸化しにくいと言われています。
今まで保湿はしても蒸発して乾燥していたのが、ニベアでフタをすることで乾燥肌に変化があります。また酸化しにくい性質のオイルなので、酸化によるダメージは受けません。
しかし長く蓋をし続けると、肌自身が潤う力がどうなるのか、乾燥が原因じゃないニキビにはどうなるのか、という疑問はあります。
ところでニベアにもドゥラメールにも安息香酸ナトリウムが入っていますが、安息香酸ナトリウムって、ビタミンCと反応して発がん性が指摘されているベンゼンに変化するという話を聞いたことがあるので、ビタミンC系美容液などを使う時に、安息香酸ナトリウムの入った化粧品は一緒に使わないようにしています。(安息香酸ナトリウムは防カビ、抗菌、保存の役割があります。殺菌作用は無いため、菌を殺すことは出来ませんが菌の増殖を抑えます。)
ワセリンって石油系でしょ?鉱物油って大丈夫なの?
石油はガソリンのイメージが強くてなんだか肌に乗せるのはちょっと・・・と言う人も多いです。
採取された原油が精製されてガソリン、灯油などの石油製品が出来ます。この時に出た不純物の中の「ペトロラタムゼリー」という油を精製したものがワセリンです。(英語名でワセリンはpetroleum jellyですが一般的にvaselineヴァセリン(ユニリーバの商標)と呼ばれている)
ということでワセリンは石油から出来ていますが、ガソリンや灯油とは全く別のものです。
そもそも石油は深い深い地下に埋まってしまった生物の死がいなどが石油になるという説もあれば、地下の炭素と水素から石油ができたという説などもあるなど、まだまだ解明されていないものだそうです。
解明されていないものを肌にのせるだなんて・・・と言う人も多いです。
ただし、現在の精製度の高いワセリンは不純物をほとんど含まないので安定性が高く酸化しにくいので安心とされていますし、肌に吸収しにくく、肌を覆う役割で使われています。という事は、リップクリームの代わりにもなると思います。
昔ワセリンは油焼けするという話がありました。昔のワセリンは精製度が低く、不純物が多かったためその不純物が酸化し、油焼けの原因になっていたとされています。特に紫外線は油の不純物を酸化させると言われています。
ワセリンの気になる点
ワセリン単体では美容効果は無く、あくまでもフタの役割でその結果保湿になるとは思います。
肌本来の「自分でうるおう力」を考えた場合、保護してばかりいるのもどうかな・・・中には、ワセリンだけを塗る事で、肌本来の働きを妨げないという考えもあるようですが、管理人は個人的に気になるのは「ワセリンをしっかり落とせるかどうか」です。
シリコンや鉱物油は、しっかり落とせない場合があるという話を聞くからです。鉱物油配合の化粧品全般に言えてしまう事ですが・・・。
保湿としては最強だけど、化粧洗顔の時にはしっかり落とさないと、その後の化粧水や美容液の成分がしっかり浸透してくれないのでは?という疑問が残ります。
(ワセリンには紫外線カットの効果はありません)
ワセリンの最高峰「サンホワイト」で乾燥対策!
保湿も大切だけど、蓋をして蒸発を防ぐことも大切だとお話ししましたが、シンプルに蓋をする役割だけのものがワセリンです。ニベアにもドゥラメールにも入っている成分ですね。
そしてそのワセリンの中でも特に上質とされているのが「サンホワイト」です。
特に安定していて酸化しにくい
ワセリンの場合は成分がワセリンのみなので、他の添加物はありません。また酸化しにくいです。
そして
白色ワセリン→プロペト→サンホワイトの順に精製度があがるため、サンホワイトが一番純度が高いそうです。ということは、もちろんサンホワイトが一番酸化しにくくて安定しているという点でおすすめです。
超高純度のワセリン「サンホワイト」
サンホワイトのワセリンは不純物が極めて少ない「超高純度」なワセリン。
写真は400gのビッグサイズ。
中に内蓋が付いて衛生的。
そのまま2年持つほどの安定性を誇るワセリン。でも雑菌が入ると保存性も落ちるかも。是非小分けにして使うか、ミニサイズを利用してください。管理人は節約のため大きいサイズを買って小分けにして使っています。
Pick Up ワセリンベースのその他の商品
●ハンドクラップの「ピュアスキンオイントメント」
ワセリンにフィトスフィンゴシン配合。フィトスフィンゴシンとはセラミドの構成要素で、皮膚内でセラミドを作る働きがあります。抗酸化、抗炎症、抗菌作用があるためお肌の保護、アンチエイジングなどの目的で化粧品によく使われています。
手のひらサイズです。
ワセリンより高保湿?ラノリン!
ワセリンなどの鉱物油も精製度が高いものは結構いいよねという話だったのですが、実は鉱物油をしのぐ保湿力として話題のラノリンという羊毛由来のオイルがありますね。大人気。
この記事は鉱物油の記事ですが、念のためお知らせしておきますね。
マンデイムーン・ラノリン製品一覧
まとめ
今回は、有名なニベア、ドゥラメールの成分の話からはじまり、どちらにも含まれているワセリンは安定していて酸化しにくいオイルで、そしてそのワセリンの中でも高純度なのが「サンホワイト」という話でした。
化粧品に含まれる鉱物油のグレードははっきりわかりませんが、ワセリンなら純度の高い「サンホワイト」を自分で選ぶことが出来ますね。
洗顔で落とし切れないのではという疑問が残る一方、シンプルに保湿できるという点では優秀だと思います。個人的には究極に乾燥する時だけ使っています。
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